こどものとも0.1.2. 2024年12月号
ねんね ねんね おやすみね
高橋潤子 ぶん / 北谷しげひさ え
あくびをして眠りへ誘う
眠るということがテーマになっています。思いっきり「あくび」をしましょう。読んでいる時は保育中かもしれませんが、本物のあくびならなおいいでしょう!眠れるということはとても幸せなことです。あくびをしてから心地よく眠る。その繰り返しの絵本です。心地よい気持ちを繰り返し、近しい人と味わう。これも幸せなことです。
皆さんは、眠たい時には「あくび」が出ませんか?あくびが出るから眠たいのか、あくびをしたから眠くなるのか、どっちでしょうね。僕は両方だと思います。誰かのあくびを見ると、あくびをしたくなります。そしてあくびをすると、ほんのり眠気を感じる。あくびから眠気が始まることもあるので、眠ろうか、じゃなくて、あくびしてみようか。なんて、眠りへの誘いもあると思います。
出てくるクレヨンや猫など、身近な登場人物たち。道具や自然物、生き物や惑星など、いろんな対象に眠気を重ね合わせているのも、楽しさのポイントです。
☆こぼれ話
娘と読んで、たくさん「あくび」をしました。普通の本よりも時間がかかりましたが、自分がそのまま気持ちよく眠ってしまいました。乳児から2歳、いや、年長さんでも楽しめる本です。あくびを見ると、あくびをしたくなるっていうのは、とても不思議で大切な人間の能力だなと。そして、「あくび」と聞いただけで、あくびをしたくなるという神秘。これは子育ての秘訣にも通じる気がします。
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