こどものとも0.1.2. 2024年10月号
ふかふか ぺたぺた
杉田比呂美 さく
感触と音の体験
五感の中で、触れることは全身で感じることのできる感覚です。感触に敏感な手のひらはもちろんのこと、ほっぺや足の裏を始め、皮膚が感じることには、温度や湿度もあります。大人にとっては馴染みのある経験でも、乳児にとっては新鮮な体験です。その体験を驚きや共感を持って、楽しむ大人の存在はとても大切です。
生活の身の回りにあって、こどもたちが触れることのできる感触を数えてみましょう。意識してみると、気がつくことが多くあるはずです。絵本に出てくるものを始め、感触を楽しむ遊びのきっかけになる一冊です。
ざらざらやとげとげなど刺激の強いものもあると思いますが、心地よいと感じるものを探してみてください。人によっても違うでしょう。毛布などのように、安心したり、気持ちいいなぁという感覚に出会う経験は、自分を知ることにもつながります。
☆こぼれ話
ふだんはやらないようなことも、感触と音を経験することをポイントに大胆に遊んでみてください。経験したことがあるということは、とても大切なことだと思います。水や雪、落ち葉や雨、砂などの自然物はもちろん、新聞紙やスズランテープなど、ほかにもいろいろあると思います。乳児の時にいろいろな感触に出会えるといいですね。
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