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こどものとも0.1.2. ほっぺ ほっぺ


こどものとも0.1.2. 2023年4月号

ほっぺ ほっぺ

木坂涼 ぶん / 齋藤槙 え



赤ちゃんは、顔が大事


初めて絵本に出会う赤ちゃんは、絵本がどんなものかを経験しながら認識します。それは見る、聞く、触れることによってです。赤ちゃんの近くにいる人たちがどんなふうに出会わせてやるかがとても重要です。


赤ちゃんを膝に抱きしっかり支え、表紙を見せて、タイトルを読んでからゆっくり開きます。最後のページまでいかないうちによそ見をしてしまうこともあります。その時はそこで止めて、次の時にまた同じようにします。何度か繰り返すうちにおしまいまで見てくれます。初めての出会いですから、ゆっくりと始めます。


出会いといえば、赤ちゃんは人と出会う時、必ず顔を見ます。穴が開くほどよく見ます。そうして認識し、区別するようになります。お母さんを認識するとお母さん以外の人に対して、泣いたり、目を反らしたりします。赤ちゃんにとって顔がとても大事だということがわかります。


今月号の絵本『ほっぺ ほっぺ』は、顔が主役の絵本です。顔は目、鼻、口が中心に位置します。赤ちゃんは特に目をよく見ます。次に口、鼻、そしてほっぺでしょう。


読み方アイデア

最後の2ページには赤ちゃんが出てきますが、そこはお子さんの名前を入れて「○○ちゃんの ほっぺ ぷっく ぷく おふろに はいって つーや つや」と読んであげてください。この絵本が大好きになります。




 

藤田春義(ふじたはるよし)
1954年秋田県生まれ。むかわ町にて保育の仕事を6年余り経験し、その後、札幌第一こどものとも社に勤務。1996年に絵本とおもちゃの専門店「ろばのこ」を立ち上げ、育児教室を開催してきた。北翔大学短期大学部非常勤講師。札幌国際大学非常勤講師。

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