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こどものとも0.1.2. みんな いいおかお


こどものとも0.1.2. 2025年4月号

みんな いいおかお

ひろのたかこ さく


目を合わせて、優しく語りかける


大人になると、自分の名前を呼ばれて「こっちむいて」と声をかけられることは少なくなると思いますが、誰かにそう呼びかけられて、その人の顔を見たら、「あなたの笑顔はすてきよね」なんて言われたら、うれしくなります。赤ちゃんだって同じです。この絵本は、そういう語りかけの絵本です。


名前を大切に呼ぶこと。これは、その人との関係をつくるためにとても大切なことです。年齢は関係ありません。どんな人にも敬意を持って、名前を呼びかける。4月には、新しい出会いも多くあります。絵本を読む時も、聞き手の名前を、心を込めて呼びかけてから読んでみるのはどうでしょう?


動物の赤ちゃんは、どうしてこうもかわいらしいのでしょう。ほがらかで愛らしいひろのさんの絵が、語りかける言葉を見事に彩ってくれます。絵と言葉が共に語りかけてくるのが、絵本のすばらしいところ。


☆こぼれ話

保育者たちにとって絵本を読むことは、日常の中でごくごく当たり前のことのように思うかもしれません。僕は、当たり前のことではなくて、とても大切な価値のあることだと考えています。こどもにとって、大切な人から「どんな言葉を語りかけられるか?」は、一喜一憂するほど重要なことです。一日に一度でも、優しく言葉を語りかけれる時間を意識的につくる。そのために、毎月届く「こどものとも0.1.2.」は最高級の道具です。




 

藤田進(ふじたすすむ)
好奇心や探究心をたっぷり使いながらこどもと日々を過ごせるように、そして、こどもとこの地球や社会をどのように分かち合うかを模索しながら、絵本やおもちゃの販売、庭しんぶんの発行、研修事業などを運営中。札幌第一こどものとも社代表。庭しんぶん編集長。3児の父。

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